高校2年生向け英語の教科書CROWN2『CROWN English Communication Ⅱ』のLesson2 Optional Reading の本文和訳とちょっとした解説になります。
CROWN2 Lesson2 Optional Reading の本文和訳・解説
Computers vs. Human Shogi Players
[1] コンピューターがボードゲームにおいて人間より勝るといことは可能なのでしょうか?
[2] チェスについて考える限りでは、その答えは「イエス」です。
[3] 1997年にコンピューターソフトの「ディープ・ブルー」が当時グランドマスターだったガルリ・カスパロフを打ち負かすことによって、コンピュータープログラムが人間より優れていることを証明しました。
【文構造】
computer chess programs →S(主語)
proved →V(動詞)
their supremacy over humans →O(目的語)
[ with the ... ] →「手段」を示す修飾部分
[4] チェスよりも更に複雑なボードゲームだとされている将棋の場合はどうでしょうか?
[5] その答えは「イエス」と「ノー」です。
[6] 2007年、タイトル保持者であるプロ棋士の渡辺明さんが、その年の世界コンピューター将棋大会で優勝していたプログラムであるボナンザと対戦しました。
【文構造】
Watanabe Akira, →S(主語)
↑(a title-holding professional shogi player)
competed →V(動詞)
against Bonanza
↑ (a program which... the year before.)
[7] その対局は渡辺さんがボナンザを打ち負かすという結果に終わりました。
[8] 「私はそれら(プログラム)はまだ(レベルとして)先が長いと考えていましたが、プロの棋士にとって好敵手となりつつあるという領域にまで到達しているということを、我々は今認識しなければならない。」と彼はコンピュータープログラムに対してコメントしています。
【文構造】
but now
we have to recognize
that they've reached the point
where they are getting to be ...
※この文は 主節と that節 と where節 の3層構造
[9] 渡辺さんの発現は本当のこととなります。
[10] 2010年、女性トップ棋士の一人である清水市代さんを、コンピューターシステムである「あから2010」が打ち負かしました。
[11] 「私はこの負けに少しだけいらだっていますが、このソフトウェアを開発することに参加した人々に対する尊敬の念絵を得ました」と清水さんは述べました。
[12] 2012年には、永世棋聖の米長邦雄さんが2011年の世界コンピューター将棋大会で優勝したボンクラーズの挑戦を受けました。
[13] そのソフトは一秒間に1800万通りの動きを予測することが出来る性能を持っていました。
[14] 米長さんはかつて名声のある名人のタイトルを持っていたこともあり、将棋ファン皆がこの対局に興奮することには何の疑いもありませんでした。
[15] その結果は、米長さんが、そのソフトに負かされたというものでした。
[16] 米長さんはコンピューターがいつか最も優れた棋士を打ち負かすかもしれないということを認めました。
[17] しかしながら、将棋は決してその人気を失うことがないと彼は信じています。
[18] 「コンピューターがプロ棋士を負かすことが出来るかどうかは重要ではないのです。」と彼は述べています。
[19] 「最も重要なことは将棋の対局で最も可能性のある動きを見つける努力をし続けることなのです。
[20] これこそが人々を奮い立たせるものなのです。」
以上がCROWN2 Lesson2 Optional Reading の和訳・解説です。
このページを見ることで皆さんの英語力が上がることを祈って記事を書いています。
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