高校3年生向け英語の教科書CROWN3『CROWN English Communication Ⅲ』のLesson5-2の本文和訳とちょっとした解説になります。
※ご要望により、本記事からは前後半に分けずに記載しております。
- CROWN3 Lesson5-2 本文和訳・単語・解説
- CROWN3 Lesson5-2 教科書の設問の答え・解説
- CROWN3 Lesson5-3の和訳と答え
- CROWN3 各Lesson の和訳・答え・解説一覧
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CROWN3 Lesson5-2 本文和訳・単語・解説
Lesson5
The Biggest Event in Human History... Or the Last?
Lesson5-2
[1] 実は、2021年にGoogleの研究者の手によって、コンピューターシステムにインターネット上の1000万枚の猫の画像を認識させるという実験が行われました。
- carry out「行う、実施する」
- million「~百万」
【ポイント】
この文の関係詞 where は、場所を表す表現ではない。
whereは稀に状況や条件を表す際にも使用され、今回はこの用法が当てはまる。
[2] そのシステムのニューラルネットワークは、自律的に猫の写真に共通しているパターンを抽出し、完全に新しい猫を描き出したのです。
- autonomously「自律的に、自発的に」
- abstract「取り出す、抽出する、盗む」
[3] 以下に示す肖像画を誰が描いたのかを問われたとしたら、大抵の場合は恐らく「レンブラントである。」と答えるでしょう。
[4] しかしながら、その回答は完全な正解ではありません。
- quite「(否定語と用いて)完全に~ではない」
[5] 実は、一方はレンブラントによって描かれたものであるが、もう一方はコンピューターシステムによって描かれたものなのです。
[6] あるオランダの研究チームが、レンブラントのスタイルで完全に新しい作品を作り出すことが可能な、深層学習のプログラムを生み出したのです。
- Dutch「オランダの」
[7] まず初めに、コンピューターシステムは、レンブラントの全346作品をスキャンして読み込み、深層学習を用いてそれらの作品を分析しました。
- scan「見る、調べる、スキャンする」
[8] 次に、そのコンピューターシステムには、新しく作成される絵に組み込まれるべき特徴が入力されます。
- incorporate「編入する、具体化する」
[9] 被写体はあごひげを生やして、帽子をかぶった30~40代の男性である。といった感じの特徴です。
- beard「あごひげ」
[10] そしてコンピューターはデータを処理し、完全に形作られた顔と胸部をレンブラントのスタイルで作りあげるのです。
- bust「バスト、胸部」
[11] 最後に、深層学習を用いた3Dプリンターが作品を書きあげたのです。
[12] 2016年の春、この新しいレンブラントは世界中の芸術愛好家たちを驚かせました。
【ポイント】
this new "Rembrandt"とは、今回の作品を生み出した人口知能のことを指す。
[13] ボードゲームの領域においても、深層学習の別の功績が成し遂げられました。
- feat「偉業、妙技」
[14] 2016年の3月に、デミス・ハサビス氏によって開発されたアルファ碁が、囲碁の韓国チャンピオンだったイ・セドル氏を4勝1敗で打ち負かしたことにより、世界を驚かせました。
- Go「囲碁」
[15] この革新的なソフトウェアは、プログラムされたものでなく、また、いわゆる「ブルートフォース」検索にも頼っていませんでした。
- so-called「いわゆる、世間でいうところの」
[16] ハサビス氏は次のように説明しています。
[17] 「ほとんどのAIプログラムは、解決策が直接プログラムされており、(何かに対応するときは)それらの解決策を遂行すれば良いものである。
- solution「解決策、回答」
- execute「実行する、遂行する」
[18] アルファ碁においては、それとは完全に異なっている。
[19] まず第一に、私たちは、人間の囲碁のプロ棋士の対局を見て、彼らが使用する沢山のパターンを学ぶことにより、アルファ碁が学習できるようニューラルネットワークを使っている。
- first of all「まず第一に」
[20] そして、過去のバージョンの自分自身と戦うという練習をし、その自身のミスから学習することによって、人間の棋士より上手くなるようアルファ碁は試みたのです。
[21] (練習の中で)仮にアルファ碁が負けに繋がるようなミスを犯したら、将来そのミスをする可能性をわずかに減らすように、システムをわずかに変化させるのです。
- slightly「わずかに、少し」
【文構造】
If ~ a loss,
it will slightly change its system
→「アルファ碁はシステムをわずかに変化させます」
to make the chance (←of that mistake)
→「(そのミスの)可能性を」
slightly less in the future.
→「将来的に少しだけ少なくするように」
以上がCROWN3 Lesson5-2の和訳・単語・解説です。
今後も分かりやすい解説記事を書けるよう頑張りますので是非参考にしてください🙇♂️
CROWN3 Lesson5-2 教科書の設問の答え・解説
※あくまで取り急ぎの解答です!間違ってたらごめんなさい🙇
Q1 グーグルのコンピューターシステムのニューラルネットワークは何をしたのですか?
→ It autonomously abstracted certain common patterns which are shared by cat images, and then created a whole new cat.
Q2 オランダのチームが構築した深層学習プログラムは何をしましたか?
→ It could create an entirely "new" work in the style of Rembrandt.
Q3 アルファ碁はどのように世界を驚かせたのですか?
→ By defeating Lee Sedol, a South Korean Go champion.
CROWN3ではこれまでのCROWN1・2よりも文章が長く難しくなっているので丁寧に説明を書いているつもりですが…不明点があればコメント欄に質問してみてください!(英語に関係ない質問でもウェルカムです!)
CROWN3 Lesson5-3の和訳と答え