高校2年生向け英語の教科書CROWN2『CROWN English Communication Ⅱ』のLesson10 Optional Reading の本文和訳とちょっとした解説になります。
CROWN2 Lesson10 Optional Reading の本文和訳・単語・解説
Is the Medium the Message?
[1] ヘンリー・ソーンヒル氏の手紙やカードに関して読むことで、彼の時代から手紙を書くことにどれだけの変化があったのかということが明確になります。
[2] カカの手紙の全てが、それぞれ芸術作品なのです。
・work「作品、仕事」
※workは「仕事」という意味以外にも様々な意味で用いられる。
例)理系職ではworkを「研究(成果)」という意味で使用している。
[3] それらの絵手紙を現代の文通(通信)と比較してみましょう。
【読解のコツ】
この文は compare という動詞から始まっているため命令文の形になっている。(実際に命令している訳ではなく、提案のような形で導入文に多用される。)
[4] カカの絵手紙やカードは丁寧に大事にされるように手書きで注意深く書かれているのに対して、現代のメッセージはキーボードによって作られ、画面上で読まれて、すぐに消されてしまうのです。
・whereas 「〜の一方で」
・cherish「かわいがる、丁寧に扱う」
・compose「作る、構成する」
・delete「削除する」
[5] また、手紙を書く頻度についても考えてみましょう。
・frequency「頻度」
[6] 20年以上も書かれたカカの1200通の手紙は、世界で最も大きな絵手紙のコレクションとなりました。
[7] 平均的なアメリカの10代の若者は毎月2700通ものメッセージをやりとりしています。
[8] 物の供給過多が起こる時、その物の価値は低下するのです。
・oversupply「供給過多、過剰供給」
・supply「供給」
[9] それぞれのメッセージは価値を持たないのです。
・worth「価値がある」
[10] ここでカカが彼の孫に書いたメモを想像してみまょう。
※引用されている手紙の内容はシンプルなので割愛します。
[11] ではアメリカの若者であるジョーイが彼の兄弟(相棒)に向けて急いで書いたテキストメッセージを想定してみましょう。
※こちらのメッセージも内容自体はシンプルなので割愛します。独特の省略文などの意味は教科書の脚注を参照してください。
[12] おそらくカカのメモ書きとジョーイの文に大きな違いはないでしょう。
[13] 文脈(内容)も同じです。
・context 「文脈」
[14] でも一体それだけのことなのでしょうか?
[15] 50年ほど前にマーシャル・マクルーハン氏は「メディアはメッセージである」と発言しました。
・pronounce「発言する、宣言する」
・medium「メディア、手段、媒体」
[16] 彼が伝えようとしたことは、メッセージが伝えられる「形」そのものが、そのメッセージの受け取られ方を決定しているということです。
・meant=meanの過去形
「意味する、(コミュニケーションにおいて)意図する」
・determine「決める、決定する」
・perceive「認知する、わかる」
【文構造】
He meant that
the form = that節内の主語(S)
in which a message is sent
determines = that節内の動詞(V)
the way = that節内の目的語(O)
in which it is perceived.
※それぞれの in which は直前の名詞を修飾する節を形成している。
[17] カカの手紙と現代のショートメールを比較することはマクルーハン氏の説を確認することができます。
[18] 親指で携帯電話のキーボードに打ち込まれた短い文章の内容は、小綺麗な便箋に注意深く手書きされた文章の内容と一致するかもしれませんが、受け取られるメッセージは異なるものになることでしょう。
・content「内容」
・thumb「親指」
・identical「一致する」
・stationery 「文房具、便箋」
[19] 現代のショートメールとは異なり、上質な紙の便箋や手書きであったこと、言語調への気遣いなどのカカのメディアが、メッセージの真面目さや尊敬の念を伝えているのです。
・fine paper「上質紙」
・convey 「伝える、移す」
・seriousness「真面目さ、真摯さ」
[20] このことはあなたが送るべき重要なメッセージがあるときに考慮すべきことです。
[21] もしくはあなたが本当に大事にしている誰かにメッセージを書くときに。
以上がCROWN2 Lesson10 Optional Reading の和訳と解説です。
このページを見ることで皆さんの英語力が上がることを祈って記事を書いています。
3年生向けのCROWN3は以下のページへ
CROWN2 の和訳一覧は以下のページ